中国輸入で稼いだは良いけど、確定申告の仕訳方が意味分からない…
メルカリ中国輸入でよく使用する仕訳をまとめました。
「コレはどういう仕訳をするんだろう?」と調べることで解決する物事ではありますが、情報がアチコチに散らかっていて、いちいち調べるのが面倒だったためです。今後の自分への備忘録を兼ねています。
※筆者は税理士ではありません。
色々な会計ソフトのQ&Aや、税理士さんが回答するQ&Aサイト、個人ブログ、SNSなどを参考に記載しています。
自分の確定申告で実際に仕訳している方法を記載していますが、間違っている可能性がありますので、真似される場合はリスクがあることをご承知おき下さい。
正しい仕訳や不明点は、ご自分で税理士さんにお問い合わせください。筆者に聞かれても答えられません。
「勘定科目とは何ぞや」「左右同じになるように」といった基本的なことや、会計ソフトの使い方は別途ググってください。
前提
書いてる人の状況
・免税事業者
・マネーフォワード確定申告を使用
・税込経理
・メルカリでの配送方法は、メルカリ便のみ使用している。
メルカリで商品が売れた時の仕訳
【例】1/1に800円の商品が売れた。1/2にゆうゆうメルカリ便のゆうパケットで商品を発送。1/3に相手の手元に到着。1/4に受取評価され、同日に購入者評価を行い取引完了、売上金が反映された。
・手数料10%:80円
・送料(ゆうパケット):230円
・売上金:800-80-230=490円
借方 | 貸方 | |||
1/4 | 売掛金 | 490 | 売上高 | 800 |
支払手数料 | 80 | |||
荷造運賃 | 230 |
*取引完了時に計上する。
*取引完了時点では、売上金は銀行口座に振り込まれていないため、「売掛金(後日回収するお金)」を使う。
*メルカリ便は、送料が引かれるタイミングが取引完了時のため、売掛金と同時に計上。
普通郵便やクリックポストなどを利用した場合は、発送日(例だと1/2)に計上する。
(ex.1/2 荷造運賃:84/通信費84)
(多分まとめて1/4に計上してもバレないとは思うけど…)
*本来は1件の取引ごとに帳簿に記録するのが正しいけど、やって無い人の方が圧倒的多数な模様。恐らく売上金を口座に振り込んだ時に記録している。良いのか悪いのかは知らない。
*どちらにせよ、自分で「いつ」「何が」「いくらで」売れたのかは管理しておくべき。
メルカリの売上金を口座に振り込んだ時の仕訳
*事業用の口座や、事業とプライベートごっちゃまぜの口座に売上を振り込む場合は「普通預金/売掛金」
*事業用口座が屋号が付いていて振込に使えず、プライベート口座に振り込む場合は、一旦「事業主貸/売掛金」で計上してから、改めてプライベート→事業用に振り込み「普通預金/事業主借」で計上する。
事業売上分のみを振り込む場合
【例】2/1に売上金50,000円を振込申請した。振込手数料が200円かかる。2/4に振込手数料を引いた49,800円が銀行口座に振り込まれた。
借方 | 貸方 | |||
2/4 | 普通預金 | 49,800 | 売掛金 | 50,000 |
支払手数料 | 200 |
*振り込まれた日付で計上する。
不用品を売った売上金が含まれている場合
自分が使うために買った物を手放す場合(つまり不用品を打った場合)は、その売上は計上しない。
しかし、「事業の商品」と「プライベートの不用品」を同じメルカリアカウントで売却すると、売上が混ざってしまう。
そのため、全体の売上金から、不用品分の売上分を引いて計上する必要がある。
【例】2/1に売上金50,000円を振込申請した。振込手数料が200円かかる。また、売上金の中には不用品を売った分の売上金1,000円が含まれている。2/4に振込手数料を引いた49,800円が銀行口座に振り込まれた。
借方 | 貸方 | |||
2/4 | 普通預金 | 49,800 | 売掛金 | 49,000 |
支払手数料 | 200 | 事業主借 | 1,000 |
*事業分の売上金から、振込手数料200円を払っている。
*事業用口座にまとめて振り込む≒「事業主に、不用品を売った分のお金を丸ごと借りてるよ」という状態
*そこから不用品分の売上を自分の口座に移すなら、【事業主借1,000/事業主貸1,000】
*事業売上と不用品売上を別々の口座に振り込むなら、仕訳の必要は無い。
(ただし、それぞれに振込手数料がかかるので、手数料か記帳の手間のどちらを取るか自分で決めるとベター?)
売上金をメルペイとして使用した時の仕訳
*基本的にポイントは計上しない
【例】110円の商品を、50ポイントと60円で支払った場合、60円のみ計上する
事業用の物を買った場合
【例】2/4に事業で使用するテープを1点、事業の売上金をメルペイ払いで使用して買った。税込110円だった。
借方 | 貸方 | |||
2/4 | 消耗品 | 110 | 売掛金 | 110 |
*取引を1件ずつ記入している場合は、売掛金。
*1件ずつ記入していない≒口座振込時にまとめて計上している場合は…?? 【消耗品費110/売上高110】かな?正しいかは分からない。売上高の反対に経費を持ってくるのはあまりよくない気がする、(前払金/売上高)→(消耗品費/前払金)が綺麗かな?
プライベートの買い物をした場合
【例】2/4に事業の売上金を使い、プライベートの商品を買った。税込110円だった。
借方 | 貸方 | |||
2/4 | 事業主貸 | 110 | 売掛金 | 110 |
注意点は同上。
代行業者を通して、仕入れを行った
チャージ、商品を注文、不良品や返品、国際送料の支払いなど、それぞれのタイミングで計上するのが正しい仕訳のはず。
チャージした
【例】1/5に代行業者に20,000円を銀行口座から振り込み、残高をチャージした。振込の際、手数料が200円かかった。
借方 | 貸方 | |||
1/5 | 前払金 | 20,000 | 普通預金 | 20,200 |
支払手数料 | 200 |
チャージ後、商品を注文した。
【例】1/6に、代行業者に8,000円分の商品を注文した。代行手数料が仕入高の5%分、400円かかった。支払いは事前にチャージしていた分から支払った。
借方 | 貸方 | |||
1/6 | 仕入高 | 8,000 | 前払金 | 8,400 |
支払手数料 | 400 |
*代行手数料は「支払手数料」でも「仕入高」でも良いっぽい。
*厳密にやるなら「国内送料」も「商品そのもの価格」と分けるべき?私は面倒くさいので分けていない。前払いした中からまとめて払っているんだし……
不良品などの理由で返金された
【例】1/10に代行業者から「注文した物と違う物が届いた」と連絡があった。返品し、その分の代金200円が返金され、チャージ分に補填された。
借方 | 貸方 | |||
1/10 | 前払金 | 200 | 仕入高 | 200 |
*チャージ分に補填≒相手の手元にある状態なので。
国際送料を支払った時の仕訳
【例】1/12に注文した商品が全て揃い、梱包&発送を依頼。チャージ分から国際送料6,000円を支払った。
借方 | 貸方 | |||
1/6 | 荷造運賃 | 6,000 | 前払金 | 6,000 |
*商品購入時と同じ
*勘定科目は「仕入高」でも良いらしい
関税を支払った時の仕訳
*免税事業者は、消費税も仕入高に含めて良い
参考→https://support.yayoi-kk.co.jp/business/faq_Subcontents.html?page_id=1519
【例1】1/10にEMSで荷物が届き、代引き(現金)で関税5,000円、輸入消費税(国税)2,000円、輸入消費税(地方消費税)1,000円、取扱手数料200円を支払った。
借方 | 貸方 | 摘要 | |||
1/10 | 仕入高 | 5,000 | 現金 | 8,200 | 関税 |
仕入高 | 2,000 | 国税 | |||
仕入高 | 1,000 | 地方消費税 | |||
支払手数料 | 200 |
*「仕入高」と一つにまとめず、別々にしておいた方が良い。(消費税を事前に払っているので)(摘要にもそれぞれ関税、地方消費税など記載しておく)
※現金を事業用財布から出したなら「現金」
(口座から引き出して財布に補充するときは【現金/普通預金】で計上)
※現金をプライベートの財布から出したなら【仕入れ高etc/事業主借】
↑自分はこっち。事業用の現金を持っておくのは面倒くさい。
【例2】1/10にOCSで荷物が届いた。後日、請求書が届き、2/1に関税5,000円、消費税2,000円、取扱手数料1,000円の合計8,000円を、銀行振込で支払った。
借方 | 貸方 | 摘要 | |||
2/1 | 仕入高 | 5,000 | 普通預金 | 9,000 | 関税 |
仕入高 | 2,000 | 国税 | |||
仕入高 | 1,000 | 地方消費税 | |||
支払手数料 | 1,000 |
*「仕入高」と一つにまとめず、別々にしておいた方が良い。(消費税を事前に払っているので)(摘要にもそれぞれ関税、地方消費税など記載しておく)
*海源のデポジット(あらかじめ入金しておいて、支払いがあった場合はそこから引き落とされる)は、デポジットにチャージした際に「前払金/普通預金」、引き落とし日に「仕入高/前払金」など。上の代行業者のチャージ&仕入れと多分同じ。